397 凡庸の手前

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経営コラム SOLID AS FAITH 第397号
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 ご愛読ありがとうございます。第397話をお届けします。

 今号を含めて、400話発行前に発行するのは、たった3号になりました。毎
年24話ずつ発行してきて、4年余りで100話になります。それを4回繰り返した
ことになります。何となく日々起きたことを習慣として書き留めることができ
るようになって久しく、それほど苦にもならず、今に至りました。ご愛読を
賜っているあなた様に深く御礼申し上げます。

 今となってはタイトルを見るだけでは著者の弊社代表も話の筋書きが分から
ないケースが頻発し、原稿作成の際に過去に使ったテーマと重複していないか
チェックするのに、自社のブログが多用されています。広く捉えたテーマは重
複していても、個別のエピソードの展開によって切り口が異なるように、各話
を構成して来ています。今後ともよろしくお付き合いのほど、平にお願い申し
上げます。

 さて参加メンバーが相互に営業担当者になり、自分の知人に他のメンバーの
商品・サービスを売り歩く構造の異業種交流会があります。今号は、『凡庸の
手前』と題して、その会に参加するか否か検討している知り合いとの会話をま
とめてみました。

 一見、会のメンバーが相互に商品やサービスを売り回れば、メンバー全員の
商売が繁盛するように思えます。しかし、商品・サービスは、小額の消費財の
ように簡単に売れるものもあれば、生産財のように商品仕様そのものの評価が
専門知識なくしては困難なものもあります。参加すれば、売れやすい商品・サ
ービスを抱えるメンバーばかりが得をしやすくなることでしょう。

 それ以前に、メンバーはなぜこの異業種交流会に参加するのかが問題である
ように見えます。一般論で考えると、自分で今まで売り歩いても十分な成果が
得られないから、参加を考えるはずです。しかし、自分で売れない自分の商品
・サービスを、他人が売れると想定する積極的根拠は希薄です。その構造を不
問にした異業種交流会に集う人々を想像して描いてみました。本文に対するご
意見・ご感想をお待ちしております。頂戴したご感想などへのお返事の目標納
期は5営業日!!
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その397:凡庸の手前

「あ。簡単です。業種や業界の違いで特殊なケースもありますが、だいたい人
材紹介の業界では“6点人材”から“8点人材”って感じの人が多くなるように
できているんですよ」。
 求人誌で事務部門の管理者がなかなか雇えず、業を煮やした社長が、私に人
材紹介会社に登録している人材について尋ねてきたので、ちょっと解説を始め
てみた。
 
 独立前後の数年間、私は人材紹介を中心とする人材ビジネスの事業企画や営
業企画の立案ばかりを商売にしてきた。今でも、一般企業の案件で人材ビジネ
スの事業の原理を採用すると、社員の採用や育成、定着などの企画はすんなり
決まると感じる。
 
 あちこちの人材紹介会社の担当者と話し、当時気付いたことに、「10点物差
し」がある。多くの担当者が、“売物”である人材の質を、漠然と10点満点の
評価軸で表現するのだ。求職者の登録面接から事務所に戻ると、「どうだった。
今回の人材。大体何点ぐらいだった」、「そうだねぇ。6点ギリギリってとこ
かなぁ」などと会話していた。

 人材派遣が「人のレンタル業」であるのに対して、人材紹介は「人のセル
業」。5点以下の人材では仕入れても買い手が付かない。9点や10点の人材はレ
ア度も質も高く、周囲が放っておかない。すぐ転職先が決まってしまい、登録
しても売物にならない。必然的に人材紹介会社が扱う人材は、6点から8点に収
束する。
 
 異業種交流会に行ってきたという知り合いと、翌日お茶を飲んだ。その会は
固定したメンバーが毎週集い、互いに自分の周囲に見つかった案件を紹介しあ
うことにより、互助的な売上を作り上げることが目的だと言う。「で、参加す
るの?」と私が問うと、「悪い人達ではなくて、いい感じなんだけど、どうも
何か強い魅力がないんだよね。灰汁と言うか、冴えと言うか、そう言うものか
なぁ。毎週出席するのだから、慎重に考えなきゃ」と言う。
 
 異業種交流会に売上を求めていくと言うのなら、その会のメンバー全員が自
分の営業マンになると見なせる。それが「灰汁や冴えのない良い人々」で良い
はずがない。
 
 言外に意見が求められている感じだったので、困った表情を作って答えてみ
た。
「自分の商材を売ることがバリバリにできれば、特に会費払ったり、毎週集ま
ったりしなくても、既にそれで儲けているはずだよね。で、反対に、自分の商
売も全然まともにできないメンバーなら、おっかなくて、こちらがそのメンバ
ーの商材を自分の周囲に紹介なんて絶対できないでしょ。だから、そういうメ
ンバーもいないよね。結局、中間にいる優しくて良い人達が世の中から吹き溜
まる構造なんじゃないの」。

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☆当コラムはプリントアウトしてお読みいただくと、より一層楽しめます。☆
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今秋の発行迫る! 2大記念特別号!
400話発行記念特別号の3号と、17周年記念特別号の大長編特集。
9月25日から4号連続で、記念特別号祭りの1ヶ月余。

400話発行記念特別号シリーズ3話を発行した直後に、
まるで惑星直列か何かの如く(笑)、
17周年記念特別号が発行されます。
大長編のテーマは…
『人工知能で変わる 中小零細企業の経営』(仮)。

2045年問題をご存知ですか。
その頃に人工知能が人間の能力を超え、
人間生活も激変することとなり、
そこから先の人間社会の未来予測が不能となる状態…
と言った説を都市伝説的にまとめたものが、2045年問題です。

ウィキなどでは、科学的見地から「技術的特異点」と呼んでいまが、
列挙された各種の説は、多種多様で現時点で既に予測不能の体です。

2045年を待つまでもなく、人工知能は社会にどんどん適用されています。
スマホのSiriを見ても、自動車の自動運転の研究を見ても、
人間に代わる労働の担い手の登場を予感させられます。

多くの先進国に比べ、極端に移民や外国人労働者が少ない日本。
そこでは、労働力不足への対応に、
人工知能搭載のロボットなどがどんどん活用されていく可能性が大です。

進む人口減少。そして、進む人工知能の社会適用。
中小零細企業の経営はどのように変わっていくべきなのか。
敢えて、非常に困難になっている未来予測に
中小零細企業の経営の面に特化して、挑戦してみます。

10月31日(月)発行予定!
ご期待ください

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【MSIグループの仕入完了報告(抜粋)】

■『若手社員が育たない。…』 豊田義博 著
■『人生を面白くする 本物の教養』 出口治明 著
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発行:「企業から人へのコミュニケーションを考える」
 合資会社MSIグループ(代表 市川正人)
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次号予告:
 第398話 『石器時代の床屋』 (8月25日発行) 
 偶然知り合った理容店経営者との会話から、「遅い思考」と「速い思考」の
対称について考えてみました。

(完)